2024.04.25

芸術鑑賞

芸術鑑賞

モネ展に行ってきました。

 

長男が三月に帰省してきた翌日に

早速観に行っていて、

小さな額に入ったレプリカを

買って帰ってきました。

 

そんなに良かったのね!

 

「こんなにたくさんのモネを

一度に見られることは

そうそうないんじゃないか?」

 

と言っていたから、

それは私も是非に!と思っていて、

先日やっと行けました。

 

嬉しい。

まだ「いわゆるモネ」的な

スタイルが確立する前の

デビュー当時の作品から、

最晩年まで。

 

20代の頃の作品は、

その時代の王道というか、

色彩も暗くて。

 

ガラスベースに詰め込んだ黄桃を

描いた作品を見た時には、

モネが普通に桃を描いてたなんて…!!

という衝撃を受けました。

(素人の感想です)

(Amazonで発見!)

 

この巨匠も

その時にしか描けないものを

一生懸命描いてたんだな‥

と胸が詰まる感覚に。

 

初期の作品はなんか泣けた。

 

 

色彩的に

ハッピーな印象の強いモネだけど、

 

最後まで描き続けた

彼の人生の中でも

公私ともに様々な出来事があって、

 

それがそのまま

作品の雰囲氣に表れているような

氣がして、

 

まるで彼の人生そのものを

辿っているような展示でした。

 

同じ景色を

違う時間帯や違う季節で描く

連作も素晴らしかった。

 

作品を通してモネの視点で

対象物を見せてもらって、

時期によって

その作品から

「この時きっと幸せなんだな」

とか

「混沌としてるんだな」

とか感じられるのが

また面白かった。

 

晩年の作品のタッチが荒いのは

視覚障害があったから。

 

 

 

そう、

幸せしかない人生なら

作品としてつまらない。

 

影がなければ

光は描けないから。

 

それは私たちの人生も同じ。

 

ずっと幸せだったら

のっぺり退屈なのだ。

 

山あり谷ありの経験を通して

いろんな事を感じるから

彩豊かな人間になるんだ。

 

辛い事や悲しい事を通ってこないと

味わえない幸せが、ある。

(モネの藤)

 

モネは最初から

「いわゆるモネ」だったわけではなく

たくさんの山あり谷ありを通って

自分の在り方を確立させてきたんだなぁ。

 

なんて思いながらの帰り道、

 

たまたま通りがかった

他の美術館で

北斎をやっていて、

 

モネも影響を受けた北斎だから

こちらも鑑賞してきました。

ふぅ。

すごいな。この表現。

波の代名詞になってるこのスタイル。

どんな風に情熱を注いだんだろう。

 

 

それから。

知らなかったけど、

すっごく変人だったんだな、

というのが今回残った印象でした。笑

 

 

こちらの世界の巨匠は

とても寒がりで

描く時も寝る時も

人に会う時も

コタツに張り付いていたそうです。笑

 

その様子も作品で残っていました。

とてもとても小さなお家で、

娘さんと二人暮らし。

 

90歳で亡くなるまで

90回も引っ越したそう。

 

いろんな画家人生があるのね。

 

 

モネでも北斎でも

生涯描き続けて

どちらも懸命に最後まで

自分を生きていたんだな、と

作品から溢れてるエネルギーに

励まされました。

 

私もがーんばろ。

自分を全うしよ。